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長野県 あけび 一本手 丸バスケット

46,200税込
商品コード: worldbasketry:10000199
こちらはあけびの蔓で編まれた持ち手付きのかごです。長野県では表皮を剥いた、むきあけびというグレーの蔓で編むかごもありますが、こちらは自然界での姿そのままの茶色い表皮がついた蔓で編んでいます。この産地で「並編み」と呼ばれる技法で編まれています。透け感はなく、目の詰まった編み目です。並編は「すかし編み」とならんでスタンダードな編み方です。あけび蔓が表面を規則正しく波打っているように見えます。うっとりするような編み目です。側面から縁を見るとクルクルと巻かれたシンプルな巻縁(まきぶち)に見えます。縁の下にステッチが入っています。上から見ると、縁部分は二重になっており、かっちりとした縁巻きです。かごの内側から見た持ち手との接続部分です。縁には上から見た二重の縁巻きの下にさらにもう一つ、縁巻きが見られ、三重巻になっていることがわかります。持ち手と縁の接続部分を外側から見ています。縁にしっかりと固定されています。持ち手の結びがかご全体のひとつのアクセントになっています。持ち手は硬い籐(とう)を芯材にして、ぐるぐるとあけびの蔓を巻いて仕上げています。底部分もすべて並編みで仕上げられています。腕にかけてかごバッグのようにも使えますし、キャンプやピクニックに行くときにはお弁当や飲み物、食材などを入れてそのまま車に積み込んでも。普段のお買い物にも活躍することと思います。コロンとした形に愛嬌と、また整った美しさも感じられます。山に自生していたそのままの風合いを残したあけび蔓。色味の自然なグラデーションや落ち着きのある色合いはいくら見ていても見飽きることがなく、穏やかでゆったりとした気分にさせてくれます。お出かけや買い物かごとしてはもちろん、部屋に置いておくだけでも存在感のあるインテリアになります。サンドイッチやコーヒーボトルを入れて、ピクニックへ。ランチバスケットとしても活躍してくれます。とにかくかっちりとした丈夫な作りで、きっと何十年と側に寄り添っていける、安定感のあるかごです。<長野県北部のあけび蔓細工>長野県では江戸時代の初めから雪深い冬の間の副業として、かごや玩具などの暮らしの道具が作られてきました。中でも長野県北部で作られるあけび蔓細工は2種類あります。青森県、秋田県、山形県、新潟県など、他の産地でも見られる表皮がついた「茶色いあけび蔓」と、温泉に一週間ほどつけ、さらに川に一ヶ月ほど浸して発酵させてから、表皮を剥いた「灰色のむきあけび蔓」です。元々長野県北部のあけび蔓細工は全て「むきあけび蔓」だったとのこと。むきあけびは編み始めるまでに多くの手間と時間がかかりますが、この地でしか出せない色味で編まれたかごには、他にはない魅力があります。ともに良質な材料のみ厳選して、高い編み技術で多様な形のかごを作り続けています。
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