【御召地後染着尺 段ぼかし染 小菊格子文様 チャコールグレー】【単衣の着物・コート・羽織にもおすすめ】
商品コード: iromuji:10012716
◇色目 チャコールグレーの濃淡 明るい色目の箇所がチャコールグレーに近い色調です。チャコールグレーは、色見本やネットで検索すると様々な色調がありますね。「紫みの暗いグレー」と説明されているものが多いです。見る人の認識で変わるのですが、人によっては、暗いこげ茶の濃淡と感じるかもしれません。ぼかし染めは色目の説明が難しくすみません。 色目自体は、地模様にたいへん調和しております。落ち着きと品格の色調であります。地模様とあわさり地味になりすぎないので、目立ちはしないが他の人とはどこか少し違う感じがそこはかとなく漂うことでしょう。 生地仕様 ◇素材 絹100%(表地) ◇用途 茶席 学校行事 パーティー 羽織 コート ◇文様分類 ◇サイズ 巾390mm×長さ13.5m(裄丈73cmまで可)注記:こちらは、生地の総尺が14m以上あり1か所生地難がございます。着物のお仕立てには支障がございませんので、なにとぞご理解下さい。 ◇内容 表地1 ◇産地 表地:丹後 最高品質の素材 絹織物の伝統を受け継ぐ職人達。その職人達が丹精を込めて織り上げた素晴らしい生地は、あまたあります。今回は、その中からさらに厳選をいたしました素材を用いる事としました。理由は、幸いにも「最高と言えるぼかし染め」を染めていただけるご縁を得たためであります。 良いモノと良いモノを掛け合わせれば成功するなどは甘い話ですが、やはり演じ手のパフォーマンスを最大限発揮させるには良い受け手は必要な訳です。とてもシンプルなぼかし染め。シンプルで単純なものに秘められた美しさの表現。そこは誤魔化しのきかない厳しい世界でもあります。 白御召──染め地としても最高の素材 御召(おめし)といえば、通常は糸を先に染めてから織り上げる先染めの織物です。素晴らしい先染めの御召はたくさんありますが、先染めだけではもったいない素晴らしい素材です。本作は白のまま織り上げた「白御召」を染地として用いております。御召の持つ独特のコシのある地風のまま、後染めによる繊細な色彩をお楽しみいただくのが本作の趣旨です。御召は緯糸に強い撚(よ)りをかけた絹糸を使用します。この撚りにより生地質がしっかりとし、独特の張りとしなやかさを併せ持つ上質な素材感を生み出します。手に持った時の何とも言えぬ安心感が大きな魅力の素材です。 御召の特性をそのままに、染め職人の手仕事による染めが先染めとはまた異なる美を生み出します。 御召地の特徴 しっかりとした張りと、しなやかさを両立 着用時のシルエットが美しく保たれます 長時間の着用でも着崩れしにくいです 菊は特別「小菊格子文様」──太古からの歴史をもつ菊文 菊は、特別な植物です。 菊はもともと中国原産の植物、中国ではすでに周の時代(約二千三百年前)に栽培されていたらしいです。 シンプルに香りが良く、姿が美しいのが愛でられるきっかけでしょう。 先秦には、菊花観賞が『礼記』にしるされています。その後、何度か菊の鑑賞ブームがありますが大きく発展したのは宋の時代。現代見られる菊の原型のほとんどがこの時代に作られたそうです。 日本では最初、「貴族の花」でありましたが江戸時代に庶民が愛でるようになります。 植物としての菊は、秋の花で、和歌などにも歌われることとなります。 また、先秦の頃、神仙思想と結びつくようです。神仙思想は簡単にいうと仙人・神人になる事目指す思想。 何が目的かというと、、、不老長生。 それで菊は延命長寿の霊草 として珍重されます。不老不死の仙薬の仙花であるわけです。 「菊にひたされた水は生命の水、不老長生の水」 秦の始皇帝が不老不死を願って仙薬を血眼になって探していたのもこの頃。 「白菊と蓮花、ニワウルシの花汁を丹(硫化水銀)に和して蒸して服すること1年を経れば齢500歳」といわれる 。 菊は、ビタミンEが豊富ですので、中国最古の薬物書『神農本草経』に上薬として登場します。 「味は苦平。風による頭眩や腫痛、目が脱けるように涙出するもの、死肌、悪風、湿痺を治し、久服すれば血気を利し、身を軽くし、老に耐え、年を延す。一名節華」と記される。 「宮廷人がはじかみを食し、菊酒を飲んで長寿を願う」 漢代には、重陽の節句の原型のような振る舞いが行われていたようです。この辺りが延命長寿のいわれの流れです。 日本では、貴族たちが当時の中国に憧れて、模倣をします。当時の優秀なエリート達が真剣に厳かに取り組んでいたみたいです。こちらも現代人の「長生きできると良いね」位の軽い雅な感じではなかったようです。 菊は、本草経では別名「日精」と呼ばれ、菊の花弁が放射状の形状を日輪に見立てる考えが表れています。 古代メソポタミアの太陽神のシンボルが同じような菊文様ですので、もしかしたら、この辺りの思想が伝播していたのかもしれません。太陽の精気を含んだ花、百花の王。別格の花とされているわけです。 天皇家の家紋が菊なのは、後鳥羽上皇の菊好きが由来なのですが、太陽神であります天照大御神の子孫が日精の家紋というのも面白いです。 それで日本では、菊は奈良時代、秋草のひとつにすぎなかったようなのですが平安時代初期には、上記のような中国の観念、習俗が定着して、和歌に歌ったり重陽の節会が始まったりします。最終的には最も高貴なものという観念まで昇りつめることになります。 江戸時代は、菊の鑑賞が盛んな時代。様々な新しい品種が作り出され、各地で菊の会が開かれその美しさを競い合うようになります。菊の栽培の庶民への普及につれて、,季節性などから解放された美しいデザインとしての菊柄が誕生します。実際の菊を品種改良して、どんどん綺麗で洗練された菊が生まれますから、それに従って、衣装や調度品に美しい菊の文様が生み出される事になります。 それまでの秋草の中の一つとして描かれたり、長寿のシンボルとして水とセットで描かれる必要がなくなります。衣装の文様にも菊単体で美の象徴としてデザインされ、盛んに用いられるようになります。 京都の名匠が手掛ける極上のぼかし染め──唯一無二の美 ぼかし染めの美しさは、写真やモニターでは伝えきれません。本当に良いぼかし染めは、実物を並べてこそ違いがわかるものです。それをネット販売してしまうのです。モノは本当に良いので、厚かましいですが、私、店長小野田を信じて下さい。 京都でも指折りのぼかし染め職人とご縁をいただき、その技で仕上げました。長年、専門店向けに最高峰の染色を手掛けてきた名門の職人様ですが、その名声ゆえにご迷惑がかかる事もございますのでお名前を公表することができません。 しかし、手に取れば、目に映るその美しさ、そして光の加減で表情を変える繊細な色彩になるほど、と思われる事でしょう。 三度に及ぶ染めの工程──手間を惜しまぬ匠の技 「手間を惜しまぬ」という表現は、実に聞き飽きた陳腐な表現だとおもいませんか?私もそう思います。ですが、ですが、恥ずかしいですが、それでも言いましょう、本作は、シンプルなぼかし染めをより完成度を高めるために手間を惜しまぬお仕事がなされています。簡単にまとめると次のような感じです。 生地全体を無地染め(下地作り) 蒸し(色の定着) 片側をぼかし染め 再度蒸し(色の馴染み) 反対側からぼかし染め 最後にもう一度蒸し(仕上げ) 「上手に染まってるけど、どうしてますの?」って質問して「あー、こんな感じですわ」って当たり前のようにおっしゃる訳です。他の職人さんなら猛アピールしてくる箇所です。教えてくれませんがもっと細かな労力がありそうです。 それで、このぼかしがとても滑らかなグラデーション。繊細なんです。ネットショップで写真で表現するのが大変です。私の熱量で何とか伝われ!という感じです。 単衣の着物やコート、羽織がお勧め 大変しっかりとした地風。袷はもちろんですが、単衣でお仕立てしていただくとより活躍するのではないかと思います ──ぜひ、実物を手に取り、その良さを感じてください。 ◇お仕立 ご希望の方のみ、同梱の仕立注文書、もしくは下記リンク先よりご注文下さい。 ◇返品 未仕立・未加工の商品のご返品は、お荷物到着から7日以内にご連絡下さい。 仕立・紋入・ガード加工済の商品は返品できません。 ◇備考 お着物をお仕立てできる長さで製作しております。製作側としては、着物・コート・羽織で素敵にお仕立ていただけるように染め上げております。 お着物の場合、後染めになりますので織物ではなく、柔らか物になります。色無地と小紋の中間位のポジションをイメージしてくださればと思います。シンプルなぼかし染めですので、着用シーンによっては色無地として、お召しになられる事も可能です。 コート・羽織は、フォーマル・カジュアルにこだわらずお仕立て下さい。生地がしっかりしておりますので単衣の羽織やコートも素敵です。撮影環境 モニター色温度:6500K昼光色、室内:昼光色にて調整 お手持ちのモニターの色温度を調整してください。 5000K=暖色系の白(赤味が強くなります) 6500K=昼光色(ほぼ近い色目) 9300K=寒色系の白(青味が強くなります) モニターによって色目の濃淡に若干の差がございます ご来店いただいて実物を御確認できます